つるライフ

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子宮内膜症の治療でジエノゲスト(ディナゲスト)を2年間飲んでいた話

こんばんは、鶴子 (@turutru3344) | Twitterです。

今回はジエノゲスト(ディナゲスト)を服用していた話です。

ジエノゲスト(ディナゲスト)は子宮内膜症などの改善に効果があります。

私が服用していたのはジエノゲスト(ディナゲスト)が厚生労働省に承認されてすぐの2015年からの2年間です。

月経痛や月経量、子宮内膜症に悩んでいる人は低用量ピルの記事も是非読んでみてください。↓

tsuru-life.com

 

 

女性ホルモンと月経困難症

女性ホルモンは2種類あり、エストロゲンと黄体ホルモン(プロゲステロン)です。

低用量ピルやディナゲストに含まれている黄体ホルモンには排卵を抑制し、エストロゲンの分泌を抑える効果があります。また黄体ホルモンは子宮の内膜に直接働きかけ増殖を抑える作用もあります。

一方、エストロゲンは子宮内膜を増殖させる作用があり、この分泌を抑えると、子宮の内膜は増殖できません。

従って、これらのホルモン剤を飲むと月経量は減り、月経痛は改善します。

 

低用量ピルとジエノゲスト(ディナゲスト)の違い

低用量ピルは元々黄体ホルモンの排卵抑制作用を利用して、避妊薬として開発されました。しかし、排卵抑制のために多量の黄体ホルモンが必要となり、吐き気や肝障害などの副作用が問題になりました。

そこでエストロゲンを加えると、排卵抑制作用が増強され、総ホルモン量の低下、不正出血の減少が可能になりました。その後、副作用を少なくするために総ホルモン量自体も年々少なくなるように改良され続け、現在の低用量ピルになりました。

避妊目的で作られた低用量ピルですが、最近では月経痛や月経量の改善、子宮内膜症の予防や治療にも効果があることがわかってきました。

一方、ディナゲストは黄体ホルモンのみの薬で、エストロゲンは含まれていません。このエストロゲンの有無が両者の違いです。

 

エストロゲンの有無はどんな効果をもたらすのか

低用量ピルは黄体ホルモンとエストロゲンディナゲストは黄体ホルモンということでした。

このエストロゲンが含まれているメリット、デメリットはどんなものでしょう。

1つは不正出血が起きにくくなることです。黄体ホルモンは単剤で用いると、子宮内膜を薄くする作用が強く、内膜が不安定になり、不正出血が起きやすくなります。しかしエストロゲンには子宮の内膜を厚くする働きがあり、黄体ホルモンと一緒に用いることで子宮内膜は安定します。

つまり低用量ピルは、子宮内膜を薄すぎず厚すぎず適度な厚さに保ってくれるのです

一方、ディナゲストは黄体ホルモン単剤であるため子宮内膜をただ薄く保つように働きます。そのため飲み始めは膜が不安定になり、頻繁に不正出血を起こします。ただし低用量ピルのように休薬期間がなく毎日飲み続けるお薬のため、生理のようなまとまった出血は起きなくなります。ディナゲストの不正出血は飲み始めから2-3ヶ月でピークを迎え、その後は減少する傾向にありますがこれは個人差があるようです。

また、エストロゲンが含まれていないことによって、さらに排卵を抑制し、卵巣からのエストロゲン分泌も抑えます。従ってディナゲストエストロゲンを低下し、更年期様の症状(ほてり、頭痛、抑うつ症状、骨密度の低下)がでることがあります。

不正出血も起こるし、更年期様の症状も出るし、ディナゲストのメリットにする意味ある?と思う方も多いと思いますが(私もそうでした)、メリットはありました。

 

ディナゲストのメリット

低用量ピルとディナゲストを比べると、ディナゲストの方が1日量に含まれるホルモン量は多くなります。従って、子宮内膜を薄く保つ効果も高く、子宮内膜症や子宮腺筋症への治療効果が高いと言われています。また低用量ピルには血栓症の副作用があり、血栓症リスクの高い女性は使えないことがあります(血栓症のリスクは稀です)。しかしディナゲストは新しい黄体ホルモン製剤であり血栓症のリスクがありません。ピルが使いにくい女性でも使用することができます。

まとめると、ディナゲストには不正出血や更年期症状の副作用はあるけれど、月経困難症の治療効果が高く、血栓症のリスクはないとなります。

子宮内膜症や子宮腺筋症で治療効果を望む場合や血栓症のリスクが高くピルが使えない場合はディナゲストが適していると言えます。

 

実際にディナゲストを使用してみてどうだったか

長くなりましたがここからが本題です(;^ω^)

私がディナゲストを使用したのは承認されたばかりのころでした。医師からも「不正出血があるような、ないような」と説明をうけたのですが、新薬のため医師も判断ができず製薬会社のパンフレットをくれました。笑
子宮内膜症が根本的に良くなるならディナゲストの方が良い。ただ、痛みはないものの毎日どばどば不正出血があるのは少し嫌だなぁ。でも出血してても痛みはないようだし、うーん。」という心境でした。

とりあえず使ってみてから考えようと思い、ディナゲストを貰って帰りました(当時は月8000円しました😇)。

・不正出血

飲み始めて2日ほど不正出血はありましたが、その後2年間はほとんどありませんでした。不正出血があった時も少量で痛みもなかったです。

・更年期症状

これも最初の数日はすこしほってたような感じはありましたが、その後は全然なく。

・骨密度

定期的に検査をしていましたが骨密度は問題ありませんでした。

子宮内膜症の改善

これは100%改善したわけではないですが、服用前が10だとしたら、5くらいになったかなという感じです(月経痛、月経量)。しかし、生理痛で座薬を入れる生活からは解放されました。

 

ディナゲストを使ってよかったか

私はよかったです。全く生理がない期間が2年間もあって快適でした(不正出血もなかった)。

低用量ピルに戻した理由は、子宮内膜症を改善するための服用期間を満たしていたからです。ディナゲストは1年以上飲むことによって子宮内膜症の改善に効果があるということでした。2年ほど服用していたので医師から「これ以上飲んでもあまり意味がないので一度やめましょうか」と言われました。私自身は飲み続けてもいいのになぁと思っていたのですが、骨密度の心配もあるし、子宮内膜症は一応改善したし戻そうかという感じでした。

ネックだなと思ったことは1日2回の服用(ちょっと面倒)と薬代が高かったこと(月8000円)。

今はジェネリックがあり3500円ほどらしいです。

また、2020年5月に用量の低い新しいディナゲスト錠0.5mgが発売されたようです。病変がない機能性月経困難症の場合も使用できるようになり、従来のディナゲストは朝夕と1mgずつ1日に計2mgの内服でしたが、新しいディナゲストは朝夕と0.5mgずつ1日に計1mgと半分の量だそうです。

機能性月経困難症の場合の用量なので、従来の半分の量でも十分に月経痛を抑える効果が期待でき、エストロゲンの低下によって起こる更年期様症状も起こりにくいそうです。(新しいディナゲストを使いたくなってきた…🤤)

 

最後に

この記事の使用感は個人の主観によるものですので、担当の医師と話し合って使用を決めてください(^^)

長々とありがとうございまたm(__)m

 

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